Vat-shu the black knight 3rd (VOLKS SAV 1/100)



・３代目黒騎士登場

狂騎士デコース・ワイズメル駆る重装型の３代目バッシュ・ザ・ブラックナイトであります。
バッハトマのハスハ侵攻で真っ先に姿をあらわし、魔道大戦の幕を切って落としたモーターヘッドです。
最初に３代目のデザインを見たときには、思ったよりそれまで（２代目、５代目）のデザインを踏襲している な、という印象でした。しかしながらパーツのバランスは全く違うわけで、これこそが最新の「バッシュ」の デザインであるということでしょう。



・キットについて

ボークスの1/100のポーズ固定モデルです。
３代目は、それまでＷＡＶＥの1/144のモデルがあったのですが、私にはどうにもこうにもかっこ悪いプロポー ションと思えるキットで、とても買って作ろうという気になるものではありませんでした。そんななか発売された 本キットはいかにもボークスといった、メリハリを強調してＳ字立ちをしたものでしたが、めちゃくちゃかっ こよく見えました。発売されたらすぐ買いました。

キット評ですが、大変良いキットです。ガレージキット初心者にもお勧めです。誰でも写真で見たとおりの プロポーション（立ちバランス）のバッシュがかっちりと作れます。塗装も黒系でわりと簡単ですし。
横暴な発言をするなら、そこが欠点でしょうか。誰が作っても同じものになります。ていうか、私が作る上で 特徴を出せそうなところが見当たりまへん。ほら、可動モデルとかポーズ選択モデルだと立たせ方だけで全く 印象が変わるのですが、こいつはすでに完璧な立ち方をしていますし。



・どう作ろう？

というわけで、何も気負わず肩の力を抜いて普通に作ることにしました。
塗装だけ、少しコンセプトを。

１．つや消しでいく
　グロスギンギンも捨てがたかったのですが、ARIKAさんがグロスのかっこいいのをつくっておられて、それ見て 満足しました。
２．黒騎士というからには「黒！」
　装甲色には一切カラーの要素を含ませない。黒と白しか使わない。パールも使わない。
３．コントラストをださない
　私は今まで、関節色は装甲色とのコントラストを出すことを気にして作ってきましたが（普通そうだとは思い ますが）、今回は逆にコントラストを出さないように、装甲色と似た明度の関節色にしました。

以上で、全体として１コの黒鉄の巨人になればいいかな、と思いました。よく見たら、関節とか微妙に素材が違う かな、なんて感じに。
ただ、このままではものすごく地味な作品になってしまいます。そこで、ワンポイント。

４．各所の赤い玉はピカピカに
　・・・です。



・製作・・・には何のポイントもないので塗装レシピ

・装甲色
　つや消し黒（本当は少し白を加えてグラデーションをつけようと思ったが、面倒臭いので止めた）に銀でドライブラシ。 　このままだと、どぎついのでつや消しスモークで抑える。仕上げにほとんどつや消しの半光沢クリア。
・関節色
　・・・忘れました。黒っぽいのに、パープル風、イエロー風とか数種類使い分けているような気がします。
・赤い玉
　ココだけ一生懸命しました。下地を２０００番くらいまで磨いてダークアイアンを吹きます。それを顔が映るまで 磨いたら、クリアレッドを吹きます。んでやっぱり磨きました。上の写真、最初撮ったヤツは肩の玉にカメラ持った 私が映ってしまったので、撮りなおしました・・・
・オレンジ
　クリアイエローと蛍光オレンジと白を混ぜたような気がします。忘れました。もちろん、下地に白を塗ってからで ないと発色しません。
・銀（刀身）
　アルクラッドのクロームを使っています。今ではすっかり有名になってしまいましたが、買ったときは全く知らない 塗料でして、ひとつ試しにと思って購入しました。その効果はテキメンです。見事な金属色が出ます。 それと、下地処理がそのまま出ます。私のはあまり綺麗に処理していない下地がそのまま出てます・・・
下地には黒を吹いておく必要があります。それと、塗装面を触れません。



というわけで、こんなんが出来ました。
そういえば、書き忘れていたけど、腕の組み立てなんかは、前に作ったネプチューンと似たようなフレームになって いて、同じフレームであるという設定を思い出させました。細いフレームにいろいろパーツが重なっていって、重装甲 のシルエットになるあたりは、モーターヘッド作りの楽しさでしょうか。
・・・重装甲といいながら、結構スマートにシェイプされた印象のモデルですが、かっこいいからいっか。



写真のとおり、ベイルも作ってありますが、あまり気に入っていません。放射状の線の赤色がくどいような 気がするからです。持つことも出来ないし・・・



完成から大分時間が経ってしまいましたが、ようやくアップしました。
特に見所もないので心苦しいですが、見てくださってありがとうございます。

連載のバッシュくん、名もなきエートールをしばくのはもういいので、そろそろエンゲージとか大物をしばいて 欲しいと思う今日この頃です。・・・あ、でも、パンツァーカイルって単語は何となくかっこよかったです。

というわけでそれではまた。

2002/7/10 Wombat